第五章

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「これ以上は、俺が止まらなくなるけどどうする?怖いなら止めるよ。」 彼は、色気のある溜息と一緒にどうする?と聞いてくれた。 「怖くないよ。やめないで。」 「わかった。」 彼の首に腕を回してしがみつくとベッドまで運んでくれた。 「初めがソファーってのは嫌だろ?」 そう言いながら彼の手は胸を包み込むように愛撫していく。 胸の尖りを指で挟んでもう片方の尖りを彼は口に含んでチロチロと愛撫を続ける。 「あっ・・ぁ。」 「ここが固くなってるもっと声出して。」 彼は、そう言いながら自分の服も脱ぎ捨てた細いと思っていたけど程よく筋肉がついていて引き締まった体は美しいと感じるくらいだった。 彼がそっと下半身を指で触るとクチュと音がした。 「濡れてるね。」 彼は、慎重に指を入れるが痛みは無くクチュクチュと音がするのをたしかめてから指を増やすと足を大きく開かせた顔を埋めて敏感な部分を舌で愛撫する。 「やぁん・・ああ。」 「中がビクビクしてるけど気持ちいいみたいだね。」 今まで感じた事がないような感覚が下半身を襲うと全身から力が抜けるような感覚に襲われた。 「あっああーっ。」 「イったみたいだね・・中がまだピクピクしてる。」 彼は指をゆっくり抜くと同時に暖かいものが中から流れてきた。 これがイク? 演技でもなんでもなく気持ちいい。 彼は避妊具を自分に装着すると「入れていい?」と聞いてきたからまだ息が整っていないから頷いて返事した。 今まで痛いとしか思わなかった挿入時も全く痛くなく一気に奥まで彼が入ってきたけどただ気持ちいいだけだった。 「美夜の中気持ちいいよ動くよ。」 「んっ・・ああ。」 彼は俺に溺れたらいいと言ったけど本当に溺れてしまいそうだった。 ただ彼に揺さぶられながら体位を何回か変えても痛いと言う事はなく何度もイカされて声が出なくなってきた。 「グッ・・俺もイク。美夜・・愛してるよ。」 「キョウ・・。」 彼は行為が終わった後を処理した後でシャワーまで運んでくれた。 二人でシャワーを浴びて着替えてからベッドで寝た。 次の日が休みで良かったと思ったのは言うまでもなく朝起きると腰が痛かったが幸せな気分だった。 今まで苦痛でしかなかった行為があれほど官能的で気持ちいいとは思わなかったし演技なんて必要がないと言った彼の言葉に意味が よくわかった。
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