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斬殺事件
「ローゼ!ローゼ!!」
「お父さん、落ち着いて下さい!」
「これが落ち着いていられるか!?私の妻が!殺されたんだろ!?警察は何をしているんだ!
数年前から同じ様な事件が起きているのに、早く犯人を捕まえないから、私の妻までころされたんだああぁ!ローゼ!…ローゼェ…!」
膝をついて崩れる男性。足元の高価な絨毯は涙で湿っている。
その先にシーツに顔をうずくめて倒れる女性。美しいピンクの髪を下に敷いて倒れている。大量の鮮血が床を壁を髪を染めている。
何より悍ましいのはそのローゼの顔だ。人間業とは思えないほど美しい切断面。彼女の顔面が綺麗に切断されて顔無し状態になっていた。
同じ様な顔無し斬殺事件はこの国で既に数件起きていたのだ。
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