おなら姫

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ほんっと、最悪。なんでこんなことに。 ああ、今日も憂鬱。こんな日ってある? よりによって私のパンだけありえないぐらい、びっしょびしょ。しかも、給食の時、みんなの前でおならしちゃた。おかげで 私のあだ名 「おなら姫」よ。  しかも滅茶苦茶、音が大きくて、みんなにきこえていた。つまり、モウサイアク。 浮いてる、次よりによって、体育よ。 これは、悲しすぎる。私、体育苦手なのに。神様って酷い。「おなら姫」だ。と、陰口叩かれまくり。いつも、こんな感じだったのかしら、沙智代。沙智代は、病弱で、学校に、ほとんど来なかった。そのせいで、みんなに相手にされなかった。一学期は、来たのはたったの2回。私は声をかけた。けれども、クラスのリーダっぽかった香菜と、当時はよく遊んでいた。香菜に、あんなヤツに声かけなくていいよ。と、言われた。何も見ていなかった人からすれば、こんなことでってなるけど、目が笑ってはいなかった。おまえをボッチにするぞって目だった。目は口ほどに物を言うはこういうことだった。沙智代は、誰からも相手にされなくなっていった。もうっいいって、思って沙智代に話しかけた。香菜が、ギロッと、こっちをにらんだ。
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