お前は誰だ

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お前は誰だ

足立くんが感染した ワクチンを射たなければ 命はない。 ならば あのワクチンを再度射てば 効くのではないか? あぁ‥ 各務お前は何処にいるのだ 足立くんは 日に日に弱っていっている。 足立くんを前に 頭を抱えていたら 外から音がすることに 気付き 様子を見る為、 足立くんの側から 離れて 部屋をでる すると 診療所の診察室に灯りがついて 人の気配がする そっと中を覗くと 見知らぬミナリの悪い男が 何やら薬品棚を漁っていた。 「誰だ! 何をしている!」 男が振り向き 『やあ、如月』 誰だ? 『各務だよ、如月』 えっ? このミナリの悪い男が 各務だと? 『如月、やっとワクチンができたぞ』 「本当か?」 『ああ、本当さ』 「ならば、足立くんが感染したから はやく射てくれ。」 『足立くんが感染したのか? 自業自得だがな』 「なんだって?」 『ああ、如月は知らなかったのか 足立くんが菌を井戸に入れた事を』 まさか?! 足立くんも… 『ハハハ、足立くんがではなくもだな』 『如月、知らないと思っていたのか お前も入れたのなんか知ってたさ』 … … … 『まあ、気にするな 俺も入れに行ったんだが 先者がいたから 入れなかっただけだ』 「各務もなのか?」 『研究者の悪い所だよな』 「各務何処に行ってたんだ」 『ワクチンを完成させるために 余り人の出入りのない 山村にな おかげでワクチンは完成したが まあ、なんだ気にするな』 各務のミナリの悪い所を 見るといえないような事をしたのだろう 兎に角今は 足立くんにワクチンを射たなければ
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