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サプライズ
○○市のほーちゃんとだいちゃんから、△△市のきみちゃんへ。
「美味しいお野菜をたくさん作ってくれてありがとう。
86歳のお誕生日おめでとう。また遊ぼうね。」
めったに連絡をしてこない息子から久しぶりにラインには驚かされました。転勤で同じ県とはいえ、離れたところに住んでいます。
地元のFMラジオのある番組のお花のプレゼント してくれるコーナーがあります。
営業で外回りをしている息子が応募してくれてたとは思いもよらないことでした。
「当選するとは思わなかったんだ。ばあちゃんの誕生日が近いのを思い出してさ、オレと2ヶ月違いの同じ日だから覚えてたんだよ。聞けそうなら聞いてよ。後でも聞けるけど生で聞いてくれよ」
普段はラジオを聞かないので車のラジオで聞くことにしました。
母には「プレゼントコーナーに応募したら当たったって。ラジオ聞こうよ。孫からのサプライズだからね」と伝えました。
そして車の中で聞いたのです。
「良いなぁ。86歳で『きみちゃん』って呼ばれてるって良いですねぇ。きみちゃん聞いてますか。野菜を育て収穫するってこの子たちにとっても良いことですよね。羨ましいなぁ。きみちゃん、お花楽しみにしてね」
母は元気に返事してました。
「はい、聞いてますよ。ありがとう。まだまだ頑張らんといかんなぁ。お花、楽しみにしてるでね」
サプライズはまだあったのです。
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