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4. 夜楽しむ場所
真夏のローマは、日が暮れるのが遅い。
午後8時とかでも、まだ、夜という感じではない。
日本(地元の広島)だと、まだ、午後5時ぐらいの感じ?
緯度や、サマータイムとかの関係だろうが。
ところが、ローマの街は、6時ともなると、どこも、店じまい。
3時頃まで、シェスタで店を閉めていたのに。
世界中からの観光客は、まだ、街にあふれているのに。
旅行客用の土産物店とかすら、夜は閉まっているのだ。
夜に営業してはならないとの法律でもあるのだろうか?
夏は、平日でも、昼までが営業時間の銀行もあるようだ。
「夏休暇」と称し、1ヶ月以上、完全休業の企業まであるという。
ガイドブックに、ローマの「夜の繁華街」が、載っていなかった。
で、バス待ちの、エリートビジネスマン風男に、英語で質問してみた。
「 ローマの人達が、夜、楽しむ場所はどこですか?」
その「ローマ人」は、不思議そうな顔で答えた。
「 もちろん、自分の家庭だよ」
確かに、夜(昼も)、庭にテーブルを出し、宴会してる家をよく見かけた。
最初の夜に見た時は、何かのお祝い事なのかと思った。
が、宿の近くの家とかでは、連日連夜、欠かさず、やっていた。
家で、飲み食いすれば、「夜の繁華街」より経済的だから?
(「5.古代ローマの奴隷でも」 に続く )
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