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即席の味噌汁を作り終えると氷を入れて飲み干してふと思う。
部屋の汚さなのだ。ろくに家事も掃除もできない私はそう思うだけで布団に再び転がりやっとスマホを見てみる。
【おはようございます。今日はお客様のご予定がなければペナルティーの日です】黒服からの連絡だった。ただでさえやる気のない私は二日酔いも相まって【おはようございます。大変申し訳ございません。薬飲んでも治らないほど生理痛が酷くて。】と返信した。勿論嘘だ。
お客様達の連絡は全て既読すら付けず私はそのまま2度寝した。
2度寝からの起床は19時を回っていた。二日酔いからは解放されていたが、黒服からの着信が2回来ていた。私は折り返さず2分ほど天井をぼーっと見上げてた。
煙草を吸おうとしたら近くに鏡があったのでふと自分を見てみた。見た目は周りより若く見えるけどたるみやクマが気になる。整形した目元だけが人工的に見えて、自分の顔を鼻で笑った。
不意に将来や自分に対して嫌気がさして冷蔵庫を開けてビールを流し込んだ。今の自分のままでは仕事も失ってしまいそうで、老化も進んでしまうのも怖くて、つまみをアテに現実逃避にあけくれた。
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