♯01 目覚めたら美少女アイドルと夢の合体へ……✨👩‍❤️‍💋‍👨✨💕✨

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♯01 目覚めたら美少女アイドルと夢の合体へ……✨👩‍❤️‍💋‍👨✨💕✨

 ☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚  神様は、いつだって不公平だ。  世の中には、みんなからプリンスと呼ばれ両手にアイドルやセクシークイーンたちを(はべ)らせ、何不自由なく青春を謳歌しているセレブもいれば。  ボクのようにブサイクで家賃はおろか、その日の食費さえ窮する売れない漫画家もいる。  ついでに39歳になると言うのに、素人童貞……。  いわゆる童貞(チェリー)オッサンだ。  人生、完全に詰んでいる。  あまりにも哀し過ぎて涙も出やしない。  毎晩、可愛らしい美少女と合体(ジョイント)ライブに(いそ)しんでいる御曹司(プリンス)が羨ましくて仕方ない。  世界は、アイツら『上級国民』のために動いているのだろうか。  まったくこの世の中はどうなっているんだ。  そうだ。ボクだってプリンスのように資産家(セレブ)でイケメンに生まれていたら……。  きっと今までとは違って、薔薇色の人生が待ち受けているだろう。  もしボクがイケメン御曹司だったら……。  今までとは違う世界(けしき)が見えるに違いない。  ☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚  うゥ……。  なんて甘くて良い匂いなんだろう。   くうゥ……。女性の香水だろうか。  嗅いだことのない甘美で蠱惑(こわく)的な匂いがボクの鼻孔をくすぐっていく。  うゥ……、それにしても頭が割れるように痛い。目も()かない。    どうしたのだろう。ボクはいったい……。 「ねぇ……ダーリン!! 起きてよ!!」  えェ。誰だろう。  誰かがボクを起こしている。  可愛らしい美少女のアニメ声だ。  だが聞いたことがない。  だいたい知り合いの女性でボクの事を『ダーリン』と呼ぶ美少女に心当たりはない。 『ねぇねぇ……、早くゥ……』美少女は甘えるような口調でボクに喋りかけてくる。  柔らかな胸の膨らみをボクの胸板へ押しつけ、身体を揺さぶった。 「うゥ……」  突然、なんの前触れもなく目眩(めまい)がした。  闇なのにグルグルと目が回っていく。 『あァ……』気分が悪い。  また意識が遠のいていくようだ。  ボクの視界を闇が支配していく。  あァ、ボクは……。  いったいどうなるんだろう。  ☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚  
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