嫋やかな者たち

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世の中に飽きると種を蒔く、 良い癖なのか悪いのか? 話し相手も欲しくない、 決して人間嫌いな訳でもない。 自然と語らう時間が欲しくて、 母なる大地と話す時。 人も色々居るように、 種にも色々あるんだよ。 季節も感じて一年過ごす、 色も匂いも感触も。 何かを感じ教えてくれる、 人の五感は素晴らしい。 世間はお互い様と言う、 謙虚の "ケ" の字も無い時代。 嫋やかな者など居ない頃、 ひっそり土の者が言う。 見えない根はしゃんとして、 土の上では元気よく。 光と水と風求め、 じっと見守る優しい者。 雑草たちも場所選ばず、 次世代へ命を繋ぐ。 この世に光がある限り、 この者たちは絶えやしない。 しっかり者たちへの、 昔からの法則だろう。 人とは比べものにはならないくらい、 ゆっくり風と時期を待つ。 加速だの迅速だのと、 早ければ良い世間だから。 人間界に飽きる時、 自然と語らう時間になる。 人間よりよく喋る、 自然界は騒がしい……
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