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「とか言って、知ってんだぞ。大和、前のガッコで彼女いたんだろ。どんな子? 芸能人で言うと誰に似てんの?」  俺は宮坂加恋のことを思い浮かべた。  小学校の時はほとんど話したことがなかった。中学に上がったとたん、偶然会うことが増えた気がする。女子ハンド部に入ったあいつが、やたら話しかけてくるようになったせいかもしれないけど。 「芸能人っていうか……。雰囲気は、四組の梶田って子に似てる」  時也がポテチを口に入れたまま叫んだ。 「えー! 梶田侑芽ぇ?  あいつやかましいだけじゃん! 何? 大和押し切られたの?」 「うん……。まあ、そんな感じ」
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