16 放課後

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16 放課後

「ねえねえねえ!」 と侑芽に声をかけられたのは、週末にトッキーランドを控えた木曜日の放課後だった。 「莉子と大和は今どうなってんの?」 「どう?」  意味が分からなくてキョトンとしてしまった。 「だからさー、付き合ったりとか。そこまで行ってなくても、匂わせっての? 遊びに行こうって誘われてるとか、ないの?」  あ、遊びには行くけど、みんなでね? それに、誘ってたのウチの母だし。  タイミング良すぎのストレートパンチやめてよ〜。  内心あたふたしてるのを隠して「ないよ、全然」と流した。実際、何もないし! 「えー、じゃあ莉子は、大和をどう思ってるの?  好きとかさ、気になるとかさ。  仲良いよね。昨日も一緒に帰ってたじゃん、見たよー」 「いや昨日は、委員会あったから同じ時間になっただけで。  まあ仲良いけど、なんか特別とかはないけど?」
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