16 放課後

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 そう言うと、侑芽はがっかりして唇を尖らせた。 「だよねー、莉子からの甘い感じが、いまいち出てないんだよねー」  そして顔を近づけて来て、ヒソヒソ声で言った。 「大和は絶対莉子のこと気に入ってると思う。  んー、まだ、自分から告るほどじゃないのかもしんないけど、もし莉子が告ってきたら断らない、くらいは確実だよ。  だから、莉子次第っていうかさ!  あ〜、じれったいんだよ。  もし莉子が大和狙おうと思うなら今だよ。  あいつモテるから、可愛い子とかに告られてまあいいかってなったら、莉子の線切れちゃうんだからね!  急いでよく考えなよ」  えーとそれは。  なにをどうかんがえろと?  ん? ん?
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