175人が本棚に入れています
本棚に追加
/280ページ
木登りエリアには、幹が低いところから枝分かれしてて登りやすそうな木がいっぱい生えていて、あちこちの枝にリボンが結んであった。
ミッションとしては、とても簡単だ。
ひょいと足を掛けて、私でも楽々登れる。リボンのところを越えて、もっと高いギリギリのところまで登ってみた。
「ひゃー! 木登り楽しいね、大和!」
「ちょーし乗って落ちんなよ」
下から大和が見上げてる。この構図は新鮮だ。
「おーい、あたしたちミッション完了ー!」
まりりたちはあっという間にリボンを取ってきた。
「じゃあその辺で待ってるね」
おっと、ミッションのことを忘れてた。
私は慌てて木を下りようとしたんだけど、その前に大和がみんなに言った。
「あのさ。俺、ちょっとここで休憩したい。早川たちは終わってんだろ? 先行ってていいよ。ここから、ペアで別行動にしようぜ」
最初のコメントを投稿しよう!