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「それよりさ。お前、ちゃんと水分取れよ。暑いけど、体調大丈夫か? 無理してねぇで、何でもすぐ言えよ」
そうか……。
もしかして休憩って、私を心配して言ってくれたのかな。
「うん……。ありがとう。大丈夫だよ」
斜めに見上げると、大和のサラサラな前髪を風が揺らしていた。
やばい。やばいぞ。こんな時に、二人っきりだとか、思っちゃった。侑芽が変なこと言うから。
「あ、そこのリボン可愛い!」
私はぎくしゃくと木の枝を移動した。
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