18 トッキーランド2

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 けっこうですからと顔の前で手をひらひらと振った。非常事態に気を取られて、しがみついてたロープから手を離してしまったことに、気づいてもいなかった。 「まあ、せっかくのペアだから」  大和は私の遠慮を意に介せず、勝手に私の手を取った。  うわぁ、何すんの!  かぁっと血が上って、私は一人で脳内パニック! 「じゃ、行くか」  と手を引かれて、体が大きく揺れた。 「うわぁぁぁ! 揺れる! 揺れた! 怖いぃぃぃ!」  思わず繋いだ大和の手をぎゅっと握って、その上反射で空いてた方の手で大和にしがみついてしまった。  うわぁぁぁぁぁ 「なんだ、めっちゃ怖いんじゃん」  大和の笑いが、繋いだ手から、くっついた身体から、直接伝わってくる。  私の心臓がばっくんばっくん言っている。大和に伝わってたらどうしよう。  大和のせいじゃない、これは吊り橋のせいだ。吊り橋効果ってヤツだ。  お母さん、娘を嵌めてどうすんのよー!!
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