27 帰り道

7/7
前へ
/280ページ
次へ
「いつか支倉に彼氏できたら、俺その時はちゃんと身を引くよ。男友だちに理解ある彼氏なんてそういないって。その代わり、俺よりいい男じゃないと許さん」 「そんなの……」  一瞬困った顔をしたけど、笑って俺を見上げた支倉の眼が——俺を魅了するくりくりとした瞳が、優しくて胸が詰まった。 「そんなの当たり前。大和がごめんなさいって言いたくなるくらいの彼氏が現れるはずだから。  でも侑芽によると、私のモテ期は高校か大学行ってかららしいよ。だからまだしばらくは私、大和専用でいいよ」
/280ページ

最初のコメントを投稿しよう!

180人が本棚に入れています
本棚に追加