775人が本棚に入れています
本棚に追加
「サク、これからよろしくね」
パーティが終わり、夜、サクは部屋をリヒトの部屋に移動され、二人の部屋となった部屋のソファで座り、落ち着いていると、改めてリヒトがサクに向き直ってそう言った。
「こちらこそ。精一杯リヒトさまのこと支えるから。よろしくお願いします」
「愛してるよ」
「うん。俺も、リヒトさまのこと、愛してる」
リヒトが嬉しそうに笑うとサクの身体を抱き寄せた。
「今日、すごく幸せだった。みんなが祝ってくれて、優しくて」
「そうだね」
「俺、みんなのことも、守りたい」
「うん。争いのない世界を国を、作っていこう」
争いのない世界。それはなんて素敵だろう。でも、リヒトとなら作れそうな気がする。
ビリリアン王国だって、変わった。ナトリが王となり奮闘している風の噂が聞こえてくるが、とても良い国になっているみたいだ。
国民は明るく笑い声が絶えない。
そんな国が、どんどん増えていってほしい。
最初のコメントを投稿しよう!