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田村さんが片想いしている相手、久世颯斗くんは、学校1の“王子様”と呼ばれている。
もちろんルックスは完璧。一度も染めたことない髪の毛は、とても艶々している黒髪で。
だけど、光に当たると少しだけ茶色がかって見える。
切れ長の瞳は、とても澄んでいるビー玉のようで、目の下の泣きぼくろはとても色気があると言われていて、唇は薄過ぎず分厚過ぎないちょうどいい厚さで。
制服のシャツはきっちり全部ボタンが締められていて、乱れなんて一切ない。
まるでどこかのおとぎばなしから出てきた王子様のようで、いつもキラキラと爽やかな雰囲気を纏っている。
「だけど、春野さんならお願いできるかなって思って! だって、春野さん、生徒会に入ってるでしょ」
「え、まぁ…それはそうだけど……」
この学校は、3年生は受験や就職に専念するために、2年生が生徒会長を務めることになっている。
そして久瀬くんは、もちろん生徒会長で、私はその端にいる書記係。
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