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生徒会室に入ると、すでに久世くんは椅子に座って何かの作業をしていた。
うわ〜、やっぱりかっこいい……。
まさかこんなにかっこいい王子様と、一緒に放課後過ごせるなんて嬉しいな。
これって、運命? ……なんてそんなわけないよね。
だって生徒会に入ったのは、今年3年生のお兄ちゃんの推薦なんだし。
「久世く……」
声をかけようと思ったけれど、やめた。
だってすっごく真剣なんだもん。邪魔しちゃったら申し訳ないよね。
窓から入り込む心地よい風が、ふわりと白いカーテンを揺らす。
久世くんのバックにそんな光景が映り込んで、全てが一体感となり絵となる。
ずっと見ていられそうなくらい……。
「……あれ、春野さん。いつのまにここに来たの?」
作業の手を止めると、私へと視線を移した。
その病院は、とても爽やかで思わず"きゅんっ"とした。
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