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「斎江! お前き、緊張、してる、だろ?」
あれ、思っていたより自分も緊張していたようだった。声が震えてしまっている。と思うと
「ふふっ」
「あははっ!」
「くすくすっ」
「ぷっ! そんなこと言うお前の方が緊張してるじゃん、木崎。お陰でお前以外は緊張とれたっぽいよ。あとはお前だけだ、ガンバ!」
と皆笑う。斎江に至っては自分がエールを送るつもりが、逆に励まされてしまった。ま、まあ結果オーライではあるのだが。
「よ、よし! じゃあ、行くじょ!」
「その調子でプレゼン本番もぶっ放していってくださいね、会長。ちゃんと皆フォロー、するかしないかわからないですけど」
そう笑いながら相生が毒吐いたところで、僕はその扉の中へと入っていったのだった。
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