![fae76323-b67c-40ef-8dbe-ebf3dff730a4](https://img.estar.jp/public/user_upload/fae76323-b67c-40ef-8dbe-ebf3dff730a4.jpg?width=800&format=jpg)
〜 レイバン 視点 〜
黒変固体種の全てを受け入れる人はまだ少ない。
其れでも私達の結婚を誰も否定はしなかった為に、其れだけは救いだと思った。
あれから竜久が竜になることはないが、この地上で姿を変えたら邪魔になるってのが大きな理由の一つらしい。
宝玉があるからなれないことはないみたいだ。
「 竜久… 」
「 分かってるさ…。三ヶ月、薬を抜いた 」
「 フフンッ、子作りしよう 」
発情期を抑える為に、竜久はずっと薬を飲んでいた。
その薬を止めてから三ヶ月が経とうとしていた為に、彼も僅かながらに発情を始める。
だから、今夜は本格的に妊活をしようって事で彼は準備をしたと、ほんのりと耳を赤くして呟く。
「 そう…改めて言われると恥ずかしいものがある 」
「 何故だ、夫婦ではないか。いや…正確な番ではないが 」
戸籍は入れ、結婚式も挙げたが、何気無く番にはなっていなかった。
番になる事を戸惑ってる様子の竜久に、無理に迫る気は無かったのだが、彼は思い出したかのようにゆっくりと背中を向け、うつ伏せになればうなじを見せるように首を丸める。
「 そうだったな…いいぞ、咬んでくれ 」
「 なら…後から咬ませてもらおう 」
「 ッ…狡いな…… 」
向けられたうなじへと口付け舌で舐めればぞわりと震えたように身体を動かした彼がシーツを掴む手の甲に手の平を添えては、黒豹らしい姿へと変わり、軽く結んである程度の着物の帯を解き、背中へと顔を寄せれば彼は動く。
「 最初は、前からでいいか…?顔が見たい… 」
「 嗚呼、構わない。竜久、愛してる 」
「 っ…俺も、だ…愛してる、レイ 」
仰向けになった彼は私の首元を撫でてはお互いに顔寄せ口付けを落とす、閉じていた目を開けば、そこには私と余りサイズの変わらない黒竜が現れた事に目を見開けば、黒竜の長い尾は尻尾に巻く。
「 はっ…竜久…… 」
「 竜の交尾は…互いの身体に巻き付く……構わないか…? 」
「 いいけど……まぁいい… 」
尻尾は敏感だから、なんて言いかけたが愛しい伴侶の為なら仕方無いと言葉を飲み込み、細長い舌を向けられればそれに分厚い舌を当てねっとりと絡ませる。
彼の熱い吐息が掛かり、絡ませる舌が気持ちいいようにスルスルと尻尾を擦るから腰へと痺れが走り震える。
「 ん、はっ…ぁ、はっ…レイ… 」
「 フー…ン… 」
幾度と無く絡ませた舌が解けば竜の腹を舐めていき、中心部へと顔を寄せ、孔へと舌を当てねっとりと舐めれば、黒竜の身体は震え、細い両手で頭を掴み、巻く尻尾に力が入る。
締め付けられてる感覚すら興奮すると、愛蜜が垂れる孔へと啜ったり、舌をネジ込めば、彼は甘い声を漏らす。
「 あぁあっ、あっ…!そんな、吸うな…んっ、ンッ! 」
「 フッ…ん…… 」
「 ひぅ、ぁあっ、ぁ、アッ! 」
最初の時とは違い、声を殺さないのは私の為だろうな。
嬉しいと思い卑劣な水音を立て吸えば、黒竜はぎゅぅっと尻尾を締め付けては大きく腰辺りを震わせた。
勢い良く咥内に入る潮吹を飲み込めば、孔部分を綺麗に舐め取ってから身体を起こし、熱い陰茎の先端を押し当てる。
「 はぁ、来て…くれ…。レイ 」
「 嗚呼… 」
もう一度、鼻先同士が当たるようにぶつけた後、彼の額と自身の額を擦りつけては受け入れる準備の出来た孔へと亀頭を押し込み、ゆっくりと埋めていく。
うねる様な肉壁が包み込み奥へと招くのに合わせて深く埋め腰を揺らせば、彼は額から外れ喉を反らす。
「 この、身体なら…多少…楽かと思ったのに、無理だ…イ、グッ!あぁっ! 」
「 はっ…竜久の、胎内…気持ちいい… 」
「 おれ、も、おれもっ…!んっ、はぁ、あっ…! 」
挿入しただけで達した彼に腰を打ち付けて揺らせば、黒竜の片手は何度か空中を掴もうとして、私の腕に触れれば爪を立てながら握る。
多少の痛みさえ気にしない為に向ける喉元を舐めて甘噛みすればいい声で喘いでくれる。
それがまた興奮するし、彼の身体から香る発情したフェロモンが理性をそぎ落としていく。
〜 竜久 視点 〜
子供か欲しい、そう…結婚した後に何度も言われたが、薬を飲み続けていた為になんとなく嫌だった。
人族側の知識を得たせいだと思うが、薬を止めてから、調べたら三ヶ月は開けたほうがいいって書いてあった為に、レイに少し御無沙汰になるが、待って貰った。
やっと準備が出来て、俺にも発情期の傾向が見られたから今夜、誘ったのだが…
本来の大きさだと合わない為に、多少小さくして受け入れたのだが、それでも竜の姿のせいか…興奮度が前にも増してる気がしてならない。
「 ひっ、ァ、アッ…! 」
普段の自分からだと考えられないほどに甘い裏声が他人の様に聞こえて、求めるように溢れる愛蜜が身体を動かす度に卑猥な水音を立て、胎内に動く熱い肉棒に合わせて鳴り響く。
快楽を逃れようと、レイの尻尾に巻きつけたのはいいが…それが逆に繋がってる事を離さまいとしてるようで恥じらいを生む。
今更、解く訳にはいかないし解きたくないと本能が言ってるから強く巻き付けるしか出来ない。
「 はっ、だす…っ… 」
「 くれッ!奥にっ……く、ァアッ! 」
最奥へと亀頭が突き上げ、肉壁へと精子が叩き付けられるような熱に犯され、満たされる中に密かに口角は上がる。
それでも獣は何度も、何度も…この行為で確実に孕ませようと腰を揺すり、奥へと押し込んでくる。
それがまた、目の前が真っ白になって、思考がグチャグチャになる程、気持ちがいい。
「 ぁ、あっ、れぃッ…だめ、だ、そんなぁ、アッ、アッ! 」
薄い襖で仕切られたこの屋敷で、こんなにも声を上げていたらバレるだろうと分かっていても、抑える事は何も出来ず、只…αを誘うような声しか出せない。
α嫌いだったのに、彼女は嫌いにはなれなかった。
どんなに離れようとしても、頭から消えない。
だからもう…俺は、Ωである事を認めざる得ない。
グルッと繋がったまま身を回せとばかりに体位が変われば、うつ伏せになり竜の爪を敷布団に立てれば彼女の熱い吐息がうなじへとかかり、次の瞬間には…思いっ切り咬まれた。
「 ッ〜!!ぁ、あっ…! 」
痛みは有るが、逃げる事のできない幸福感や繋がりが身体に伝わり、呆気無く達すれば彼女は咬みついた部分を舐めてから、鬣に鼻先や頬を擦り寄せ、腰を揺らす。
「( やっと、繋がれた…… )」
心の中で、求めていた何かが繋がれば後は只…彼女の子を産んであげようと言う意志へと変わる。
「 ふっ、ッ……! 」
「 ひっ!あぁ、ぁあっ! 」
孕みたい…このまま全部受け止めて、
子供に繋がればいい……。
そう思う程に、俺は
彼女に恋をした。
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