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 優馬は心を自室へ運んだ。 よく見ればあちこち傷だらけで、姉の言う通り、軽いSub Dropの症状が出ているようだった。 一方的にPlayを強要されたうえにろくにCareをされずに投げ出されたのだろうか。  体が震えているので寒気があるのかと思い、額に触れてみると熱があるようだった。 とりあえずタオルを持ってこようかと思って立ち上がりかけたとき、袖をつかまれた。  心は潤んだ瞳でぼんやりと優馬を見つめている。 「芹沢?」  優馬がそっと心の頭を撫ぜてやると、心はその手に甘えるように軽く目を閉じた。 体はまだ震えているのに、それでもSubの本能がDomの手を求めてしまうのだろう。 「よく頑張ったな、」  そっと優しく囁いて、よしよしと頭を撫ぜ、耳に触れる。 軟骨のピアスをなぞるように指で触れると、心はくすぐったそうに少し笑った。 「偉かったね」  少しずつ震えが治まっていくと、今度は猫のように優馬の掌に肌をすりつけてくる。 もっと褒めてとねだるような仕草に、優馬は心が眠るまで体をさすり続けた。
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