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6.その後
どうしても家に帰りたくないという心を、優馬は仕方なく部屋に通した。
心は学校の水道で簡単に頭と顔を洗ってジャージに着替えてきていたが、改めて部屋で見ると全身ぐちゃぐちゃだった。
「とりあえず風呂、」
優馬はバスタオルと自分のTシャツを渡した。
心はそれを受け取りながら、
「一緒に入る?」
と、また悪ふざけを言い始めた。
「ふざけてないでさっさと入ってこい、」
優馬は心の背中をげしっと軽く蹴って脱衣所に押し込んだ。
しかし、シャワーの音が聞こえ始めてきてからしばらくして、ちょっと気になり始め、優馬は乱暴にバスルームのドアを開けた。
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