6.その後

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 優馬はちょっと笑いながら、 「何やってんの、」 「うるさい見るな」  心は再び枕に顔を伏せた。 枕のシーツが、瞳から溢れた水を吸い込んでゆく。  こんなことくらいで傷なんてつかない。助けてもらわなくていい。 「体キツいならどうして欲しいか言えばいいだろ、」 「うるさい、」 「おまえ、ほんっと可愛げない、」 「そんなもんあってたまるか」  ぎっ、とベッドマットレスのスプリングが揺れて、優馬がベッドの上に腰を下ろすのが分かった。 思わずびくりと肩が震えて、悔しさと自己嫌悪で頭がおかしそうになる。 Commandを使われたらどうせ抵抗できない。 「芹沢、本当に辛いときは、ちゃんと教えろよ、」  優馬の掌は、心の頭に軽く触れたあと、またすぐに離れていった。  おわり
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