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午前中いっぱいクラス中の好奇の視線にさらされて気分が悪くなった心は、昼休みのチャイムと同時に建設科の教室へ逃げ込んだ。
しかしそこでも無遠慮な視線が向けられる。
しかもデザイン科と違って、建設科は乱暴な生徒が多い。
そして、そのクラスを仕切っているのは富樫だ。
相変わらず優馬は机のうえに突っ伏して寝ていて、心は居心地の悪さを感じながらも優馬の席の横に立った。
ここで昼食をとるのは無理そうだ。
優馬を連れて別の場所に移動したかった。
「大橋、」
頭上から声をかけても反応してくれないので、肩に手をかけて揺すろうとした、とき。
「――Kneel(おすわり)」
とつぜん、どこかから心に向かって、Commandが使用された。
心は優馬が寝ている机に手をついて、崩れ落ちそうになる体を支えながら周囲を見渡す。
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