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最初に条件を付けた。
「何作っても文句言わないで下さい」
そして本人も…
「作ってもらうなら文句言わない」
そう言っていたが、あの義母である。
初日早々からやらかした。
同居初日―――――
みぞれ鍋を作って食べた初っ端の一言。
「味が薄い」
一口食べる度にグチグチ呟き出した。
いや薄いって……
義母の味覚が死んでるだけでしょ?
「レシピ通りですけど?」
しかも子供の方が大人より味に敏感なので、大人が少し薄いかなぁくらいで娘的には味が濃いらしい。
だが義母は薄いっとグチグチ言いながら
卓上コンロの火力を上げ。
「こんなの味無くて食べれんわ」
そう言って鍋の汁を煮詰めだした。
みぞれがまっ茶色の餡かけのような状態になり。
これでやっと食べれると……
死ぬ! こんな塩分高い高血圧まっしぐらな味付け死ぬ!
早死したいんですか? わざわざ死地に赴く勢いレベルの煮詰め具合……
汁気飛んで鍋焦げそうな勢いなってますけど?
バカ舌としか言いようがない。
何より文句言わないと言って初日コレって。
どの口がほざいたんですかね?
そもそも義母だと鍋すら水炊きorしゃぶしゃぶの2択しか作れんでしょうに。
これが原因で食事は個々でとなった。
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