戦闘開始

3/3
前へ
/49ページ
次へ
最初に条件を付けた。 「何作っても文句言わないで下さい」 そして本人も… 「作ってもらうなら文句言わない」 そう言っていたが、あの義母である。 初日早々からやらかした。 同居初日――――― みぞれ鍋を作って食べた初っ端の一言。 「味が薄い」 一口食べる度にグチグチ呟き出した。 いや薄いって…… 義母(あなた)の味覚が死んでるだけでしょ? 「レシピ通りですけど?」 しかも子供の方が大人より味に敏感なので、大人が少し薄いかなぁくらいで娘的には味が濃いらしい。 だが義母は薄いっとグチグチ言いながら 卓上コンロの火力を上げ。 「こんなの味無くて食べれんわ」 そう言って鍋の汁を煮詰めだした。 みぞれがまっ茶色の餡かけのような状態になり。 これでやっと食べれると…… 死ぬ! こんな塩分高い高血圧まっしぐらな味付け死ぬ! 早死したいんですか? わざわざ死地に赴く勢いレベルの煮詰め具合…… 汁気飛んで鍋焦げそうな勢いなってますけど? バカ舌としか言いようがない。 何より文句言わないと言って初日コレって。 どの口がほざいたんですかね? そもそも義母だと鍋すら水炊きorしゃぶしゃぶの2択しか作れんでしょうに。 これが原因で食事は個々でとなった。
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加