80人が本棚に入れています
本棚に追加
「これからどうしよう。」
一人になった葵は、これからのことに思いを馳せる。
沖田さんが病気になるのは、京に行ってからだ。
池田屋で吐血したって話もあるから、それまでは猶予がある。
兄上にばれないように、男装でもしようかな。
名前も変えないと。
考えることは山ほどある。
一先ず、神社に行ってみよう。
真っ暗な夜道の中、月明りを頼りに歩き始める。
「きっと、大丈夫。」
いつの間にか雨は止み、新たな風が吹き始めていた。
最初のコメントを投稿しよう!