始まりの春

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入学式は大変だった 生徒代表の逢沢慧(あいざわめぐみ)の話なんて頭にはない。 なぜかずっと先生の事しか考えられなかったから どこかにいるかもしれないと思い辺りを見回す 親が後ろにいるのにも関わらず後ろを見ている 初めての感情に戸惑った こんなに胸が熱く 頭には先生の事しか思い浮かばない 「な、なんだろう。」 そう言葉をこぼした 生徒代表の話が終わると先生紹介に移った 飛香川高校の全先生が横一列に並んで一人一人挨拶の言葉を言う その中で私は1人の先生にしか目がいかなかった そう私の担任の先生だ 先生は 「皆さん!おはようございます!ようこそ飛香川高校へ!私は緑川暁斗(みどりかわあきと)です!」 そう挨拶の口にする 私は先生の言葉に 「あぁ。なんてかっこいいの……」 こんなにかっこいい人はこの世で誰一人もいない そんな事を言葉をこぼし顔を赤く染めた その時マイクがキーンと体育館に響く その音で我に返ったように辺りを見渡した 「もーう何考えてんだろ」 その言葉を言うと長い長い入学式を聞いてるのでした
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