ミミズキングによろしく!

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               プロローグ  ほんの出来心だったんだ。  小五のオレが、学校の帰り道、じいちゃんの畑のすみっこで、立ちションなんて。  だれもいない。  そう思ったのにオシッコが描く放物線のその先に、でっかいミミズが一匹。    やばい! と、思ったときは、もう遅かった。  ギロリ、とミミズがにらんだような気がして、オレは、あわてて逃げ出した。  家に帰ると、葉っぱが一枚おちていた。 「脅迫状  コウタへ 畑へこい。こなければ、チンチン大はれの刑に処す。                      ミミズキング」  えらいこっちゃっ。  オレは、ズボンを押さえて、かけだした。
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