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次に慶太さんと会えたのは数日後、2人の休みが重なった日だった。
2人で映画を見たり買い物をしたりした後、慶太さんの家へ行った。
「コーヒー飲みたいから、淹れていい? 慶太さんも飲む?」
「うん。欲しいな」
「オッケー」
私はキッチンに行って、コーヒーメーカーに冷蔵庫から取り出したコーヒーの粉や水をセットしてスイッチを入れた。
勝手知ったるなんとやら、だ。
私は結局、今も柴さんという人のことを慶太さんに聞けていない。
(聞くきっかけが掴めないんですけど……。それに、勇気がものすごく必要……っ)
私は溜息をついた。
とりあえず私は、コーヒーができるまでリビングで待つことにした。
リビングのドアを開けると、慶太さんがスマホを片手に立ち上がって、ショルダーバッグを持っていた。
「あれ? 慶太さん、どこか行くの?」
戻ってきたばかりなのに?
「うん。同僚がさ、貸してたリハビリの参考書を返したいんだって。近くにいるらしいから、ちょっと行って受け取ってくる」
……予感がした。
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