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目覚ましの音で起きる。昨日は結局ブラブラして休日を一日つぶしてしまった。公開しながらベッドから出ると、机の上に見慣れない封筒と紙があった。
父親のことがレポートのような形式で書かれている。
思い出した、昨日親父に世話になったって人から受け取った封筒だ。
これまでも親父に世話になったって人には何人もあったことがあるが、
昨日の人は知らない人だった。
「家族にツラは見せないくせに、やたら他人には世話を焼いてやがる。」
書かれている内容は、父親が知り合いの借金を背負ったこと、
家族に被害が及ばないように行方をくらませて離婚したこと、
それをなんとか返して一人で暮らしていることが書かれていた。
母親に教えようか、そうしたら父親の行方を探そうとするだろうか。
やめておくことにした。不確かな情報で余計な動揺をさせたくはない。
でも、行方を気にしているかもしれないから、
しばらくしたら話してみようかと思った。
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