ハネムーン

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 自覚症状がないままガンに侵され、気がついたときにはステージ4になっていた。  当然、俺は彼女との別れを考えていた。  彼女は嫌がるだろうとは思っていたが、まさか結婚を願ってくるなんて。  悲劇のヒロインを気取っているわけではないだろうが、後先を考えないで戸籍に傷をつけるべきではないと、俺も、俺の両親も説得した。  しかし彼女は言い放った。
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