ハネムーン

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 鈴が鳴るような声なのに、そこには揺るがない芯が通っていて、こっちが圧倒されてしまう。    小鳥のような小柄な身体のどこに、こんな強い意思が潜んでいるのだろう。    ついには彼女の両親までやって来て、俺に頭を下げた。 「こういう娘なので、言ったら聞きません。  私たちも、これがこの子の幸せだと信じます。  どうか、受け取ってやってください」    涙一つうかべず、じっと俺を見つめる彼女を見ていたら、この人を今一番幸せに出来るのは自分しかいないんだと思えて来た。    いつかはプロポーズをと思っていたが、こちらが受ける側になるとは。    腹を決めて、返事をした。
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