一章 自分ともうひとりの自分

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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「ねぇ、あの女性は誰なんだ?」 「俺の相棒兼監視役さぁー。それに」 「それに?」 「いや、なんでもねぇ。 なぜ監視役だということとなア” 俺の能力の性質上極  (まれ)によう 暴走してしまうんだよう、だからそれを抑えるためにいるって訳だ。」  「暴走? 何でそうなるんですか?」 「中二病に聞こえるかもしれねぇけどよう、俺は放射線を吸収し任意で出すことができる能力だア”」 「緑の大型ヒーロみたいにですか?」 「いや、エネルギーが放出だけだア”。まぁそういうやつもいるけどなぁ」 「いるんですね」 「まぁなぁ、それより早く会議に出ないと行けねぇんだ。」 お互いうなずき合い、数秒間見つめあったとき目つきを鋭くして口を開いた。 「どうしたんだア”」 「帰り方が、、、」 困惑して問い直したら 「って言えばいいんだよ! そんなもわからないのかァ。」 「分かるわけ無いだろ。唐突にこの空間に呼び出しておいて、君の言うこと聞いてられない。」 「ほう~そうか、なら!!!」 相手に威嚇するように、拳を鳴らし一瞬にして僕の目の前に飛んできた。すると、空中回し蹴りで僕の胸を突いてきた。僕は仰向けになりやつは覆いかぶさった。そして最後の忠告を言ってきた。 「さっさといえこのやろう。」 「、、、わかりました。」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 フラッシュを受けたのように背景が真っ白になり、目を開けると視界がかすみだんだんと、合うようになっていた。そして彼と入れ替わるように、彼女が、腕を組みながら待っていた。 「慧! やっとを起きた? さっさと行くわよ!」 「ちょっと待って下さい、慧さんは、第2人格で僕は、多重人格者なんです!」 「はぁ~~そいうことねさあ、行きましょうか。」 僕はかなり困惑した。自分でもおかしいことを言っているのに、彼女はあっさりと受け入れたのだった。何故か聞いてみると 「今から私達が行く、オリュンポスって言う組織では、一般の人間じゃ無く、あんたみたいな特殊能力を持っているの。それじゃ行こうぜ!」 しばし彼女についていくこと20分、隣町の路地裏に着いた。 僕は、こんな所へ何をするのか皆目検討もつかない。ほとんどの人はビルの入口から入るというのに。 「よし、ついたぞ。」 「ここがオリュンポスですか? 入口向こうですけど。」 ちょっと心配になってきた、こんな所に隠し通路なんかあるのだろうか? 「大丈夫 大丈夫、心配すんなって。」 そう言うと、ビルの壁に手をかざした。男心くすぐられるサイバー感溢れる入口の開きだった。 「ボサッとしてないで早く来い。」 言われたまま入るとビルの奥行きが嘘みたいに広く某宇宙戦争のような基地だった。 「どうだ、ここがオリュンポスだ。すげぇだろ!」 「は、ハイすごいですけど、こんな広かったですか?」 「ああ、ここか?ここは別の場所に繋がっている。入口がポータルみたいな役割をしてんだとよ。」 「なるほど・・・」 適当な返事をし、近未来にいるかと思う基地をじっくりと目に焼き付けた。 「無駄話もこれくらいにして、時間がねぇさっさと行くぞ!」 「はい!」 いかにも会議室の扉にたどり着いた。扉を開けると8人以上のものの人達がそこに座っていた。 円形状の机の奥でボスみたいな人が 「やっと来たかさっさと、、、何か雰囲気変わったなぁ。」 「隊長こいつは、じゃなくてもう一人の人格というか、こいつがオリジナルです。」 「ほぉ、二つタルタロスを持っているのか、それとも人格ごとにタルタロスを持っているのか興味深いな。たが、、、」 っと、ブツブツ言っていた。すると、僕くらいの青年が 「タルタロスって言うのは、超人間のことを指す言葉だ。」 さっきの基地の驚きが抜けてないので困惑しながら 適当に僕は数回頷いた。 「まっ、とりあえず座りたまえ。」 座ったあとに周りを見渡してみると、時代背景があっていない人が居たり、スナイパーライフルを磨いていたり、手榴弾を肩から掛けていたり、挙句の果てには、火、氷、雷で一緒に遊んでいたり(?)と、かなり特殊な人たちだ。 「さて、3ヶ月前に起こしたモンスターズとの全面戦争で我々関東と関西のチームが大打撃を受けた。」 そんなものは、ニュースに報道されていたか。。と思いながら隊長ぽい人が話を続けた。 「最も多くの犠牲を伴ったのは、関西チームだ。隊長と副隊長を入れて4人しかいないその為3人程移籍することになった。それで、トヒル、ユーピテル ウルル宜しく頼む。」 「「「はい」」」 かなり息の揃った返事だった。きっと兄妹達なのだろう。だが今までの経緯が分からない為質問をすることにした。 「そうか君は、知らなかったのか。だったらこれまでの情報を整理しておこう。」 「「「了解」」」
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