一章 自分ともうひとりの自分

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「まずは自己紹介と行こう。だが一つ前にオリュンポスのルールがある、お互いの事を本名で呼び合うのではなく、ニックネームで呼び合う。」 「敵に正体をさらさないためですか?」 「いや、その身近な人をさらさない為だ。わかったか?」 なるほど人質を出来るだけ少なくしてこっちに不利な状況を作らせないためかぁと、思いながら話を聞いていた。 「私から見て左側が、うちのエース、アイアス剣士だ。そして、アイアスはタルタロス持ちで、再生能力だ。 次に、隣の女性は氷使いのウルル、その次は、炎使いのトヒル、雷使いのユーピテルだ。こいつらは三つ子の兄妹なんで、とっても息のあったチームワークをするんだ。」 確かに返事も、顔つきもよく似ているなぁと思った。しかし、アイアスという男の人のニックネームだが、 その隊長さんとの間の空席と、反対側にもう一つの空席が気になる。用事で来られないのだろうか。その隊長らしき人が話を続けた。 「次に、君が座っているところは、エイションという男で放射線を使って戦う。たしか、二重人格とか言っていたな、エイションを表に出せることは、可能か?」 「できるか分かりませんが、やってみます。」 さっきみたいに、って言えばいいのかなぁ。 「!」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 又もや精神世界みたいな所に来た。そこに現れたのは、脚を組みながら座っている、慧又はエイションという男だ。 「どうしたァ、今は会議中だろぅ。」 「隊長?と呼ばれている人が、表に出て来いだそうです。」 「何だぁ~俺カツアゲされるのか〜?」 「あっいえ、違います。」 「冗談もまわあなう、俺たちは光と影すなわちどっち側が表と裏にいなくちゃならねぇ。しかも日中はお前、夜中は俺だア"」 「それじゃ、無理ってこと?」 「そうだア"隊長に宜しくと伝えてこい。」 はぁ〜っと、ため息をつきあの言葉を言った。 「」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 視界が戻り、全員がこっちの様子をうかがうように、視線をこちらに向けた。 「で、どうだエイションか? いや違うなあいつは、髪が白色だったからな。何故か、教えていただいても?」 「エイション? によると、日中は私夜中はエイションにしか表に出られないらしいです。」 「ご迷惑をかけたな。」 いえいえと、軽くお辞儀をした。 「それじゃ話を続けよう、君の隣にいるそこの女性は、アテーナ。レイピアを使う見習いの剣士だ、そして」 「僕の中にいるエイションの監視役ですよね。」 少し困惑の顔をしながら、頷いていた。しかしさっきから、僕の右後方にいるのは誰なのだろう? また後で聞いてみよう。 「そして次に、そいつのニックネームは、プレゼンター爆弾関連や潜入作戦(ミッション)を得意とする。その次に、アルテミス 武器のスペシャリストだ。次に江戸時代からタイムトラベルしてきた、石川六右衛門、忍者や武士として戦う。」 僕は、かなり目を大きく見開いた。こんなに顔がきれいで、黒曜石でも作られたかのようなショートヘヤーで、しかもモデル並のスレンダーだから信じられない。 さっき忍者? と言っていたから、後で見せてもらいたい! と心に誓ったのだった。 「そして最後に、私隊長だ。関東チームの長官を務めさせていただいている。馬鹿力が出せると言った所だ。」 「かなり気になっていたのですが、オリュンポスというのは関東と関西に分けられていますが、どのくらいの数を締めているんですか。そもそもなんの理由で作られたんですか。」 「そうだねぇ、我々オリュンポスはG11と同じ数がある。そしてその思想は、神から貰った力を仇で返すのではなく恩で返せというものだ。」 「それじゃ何故国一個ではなく2つと別れていんですか」 「広いからなぁ、すぐに出動出来るようにしないとダメだから」  確かに言われてみれば、アメリカ何かは世界的に見てもかなりの広さを誇っている。  日本のように、2分割されているのか州事にあるのか定かでは無いけど、かなりの規模になっている。  だけど、これだけの規模にも関わらず、よく世に出されていないなぁと思った。と頭の中で考えていると、 隊長さんがなにか質問はあるのかと聞かれた。そして、さっきの女性を質問することにした。 いたのか、アスクレーピオス前に出てきてくれ。」 姿を現すと、アニメやマンガで見られる白衣を着ており、髪も腰ぐらいに伸びていて、その上スタイルも抜群なお姉さんだった。 「あら気づかれちゃった♪ こう見えても影は薄い方なのに。さてと隊長、検査するって言ったのに、なかなか来ないなぁと思ったら、会議中だったのね。」 「そうだった、会議と被っていてすっかり忘れてしまったよ。新人くん、後で紹介をしようと思ったが手間が省けた。こちらが、アスクレーピオス いりょ、、、」 「医療関係ですよね。」 「よくわかったな、たがどうしてだ?」 「オリュンポスというので、神話に出てくるものですし、その次にアイアスは戦士の神というところから、それぞれの能力に合わせたニックネームだということがわかりました。」 「流石だ。素晴らしい、君のニックネームをどうしようかと、、、」 「ちょっと待って下さい! 何故私が、入る前提になってるんですか。」
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