第一章 開幕

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「さて、と!」  少女は、ビルの屋上から街を見下ろしていた。そして伸びをしてそう言うと、改めて街を見る。 「鬼ごっこ?上等じゃん」 そしてにやりと怪しく口角を吊り上げた。 「すぐに捕まえてあげるからね」 逃げられないよ、分かってるでしょ。 そう言った時には、その少女は居なかった。
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