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気づかない様なフリしてた、
気持ちは決して騙せなかった、
顔を見るだけで言葉が出た、
心の中の自然な言葉が、
顔を見ない見えない時は、
不安の洪水に襲われて、
弱い自分は流されていた、
どうでもいいやと嘯くと、
同じように不安にさせた、
もう自由に好きにして、と
そのまま時は過ぎてゆき、
目の前には大きな溝が、
時に合わせて幅広く、
埋めるのには時間もかかり、
手を伸ばしても届かない、
心の悲鳴と悪夢の毎日、
ある日お互い橋を架け、
笑顔を見たくて逢いたくて、
話し込んで陽が暮れて、
冗談交じりにぼくは言う、
また来年の七夕に、
この橋をまた渡ろう、
来年には掛かるはず、
来年までの約束だよ?と、
雨上がりの風の中、
見上げた空の虹の下で……
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