天の川

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気づかない様なフリしてた、 気持ちは決して騙せなかった、 顔を見るだけで言葉が出た、 心の中の自然な言葉が、 顔を見ない見えない時は、 不安の洪水に襲われて、 弱い自分は流されていた、 どうでもいいやと嘯くと、 同じように不安にさせた、 もう自由に好きにして、と そのまま時は過ぎてゆき、 目の前には大きな溝が、 時に合わせて幅広く、 埋めるのには時間もかかり、 手を伸ばしても届かない、 心の悲鳴と悪夢の毎日、 ある日お互い橋を架け、 笑顔を見たくて逢いたくて、 話し込んで陽が暮れて、 冗談交じりにぼくは言う、 また来年の七夕に、 この橋をまた渡ろう、 来年には掛かるはず、 来年までの約束だよ?と、 雨上がりの風の中、 見上げた空の虹の下で……
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