親馬鹿につける薬ナシ!

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 ***  そんはず、だったのだが。 「「解せぬ」」  どうして、自分達は相変わらず、クソオヤジにちゅーされまくっているのだろうか。 「ああ、可愛い可愛い!拓斗に拓馬、俺の息子ちゃんたちいい!なんかオッサン顔に見える気がするけどそれでも可愛いよおおお!」  おかしい。  お前なんでオッサン顔に見える相手に普通に頬ずりできるのか。催眠術は確かにきいてる筈なのに! ――親馬鹿につける薬はないってか、こんちくしょう!  ちなみに。  この父親、数十年後に俺らが大人になって家を出てからも、赤ちゃん言葉まじりの電話をひっきりなしにかけ続けてくることになる。  親の愛は偉大だ。しかし時として、親馬鹿はちょっとうざい。  なあそこのあんた、教えてくれ!この親父、どうやったら大人しくさせられるんだ!?
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