詫び石6つ目

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詫び石6つ目

 するり。  布地の擦れる音が、2人きりの空間で小さく響く。 「ルロちゃん、もう一度聞くよ……本当にいいんだね?」 「は、はい……っ」  ルロちゃんは透き通った白い肌に朱色を浮かべると、恥じらいながら目線を逸らし小さな手をこちらに伸ばした。 「こ、を、ください……お願いします、ご主人様……」  艶やかな唇を震わせてそう言った彼女に、俺は喉を上下させて生唾を飲み込むことしかできない。 「わかった……じゃあ、」
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