詫び石6つ目

2/5
前へ
/120ページ
次へ
 そして――……先に試着室を出た俺は、片手を上げつつ店員さんに声をかけた。 「すみません、これください」 「はい、かしこまりました〜!」  服屋を出た後、弾む足取りで後ろをついてくるルロちゃんに目をやる。 「本当にそれで良かったの……?」 「はいっ!」  彼女が「どうしてもこれがいい」と言って譲らなかったのはメイド服だ。
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加