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「じゃ、後はライズ君に任せるから」
ポンと名簿を手渡し、教育担当は去って行った。
どうせどこかで監視するつもりだろう。
百名以上記録された名簿をカバンに収めて事務所を出た。
事務所は拠点ではあるが、居場所ではない。
必須だから、ということで免許をとり始めたがまだ乗れない。
地下の駐車場に止めたスクーターに乗る。
いつの間にか服装は復フィールドジャケットだった。
まぁ、服装は一様ではない。
相手の好みで色々変えなきゃならない。
地上に出る。
雨が少し心配だった。
会社、じゃない。
お金は支払われるが雇用されるのとも違う。
謝礼という形で日報制だ。
事務所の雑用の次に仰せつかったのは。
先輩の女の管理だった。
「はい?」
ベルを押すと(中の女性らしき誰かが)応答した。
「お電話申しましたエドガーです。」
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