1 灰色の日々

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「じゃ、後はライズ君に任せるから」 ポンと名簿を手渡し、教育担当は去って行った。 どうせどこかで監視するつもりだろう。 百名以上記録された名簿をカバンに収めて事務所を出た。 事務所は拠点ではあるが、居場所ではない。 必須だから、ということで免許をとり始めたがまだ乗れない。 地下の駐車場に止めたスクーターに乗る。 いつの間にか服装は復フィールドジャケットだった。 まぁ、服装は一様ではない。 相手の好みで色々変えなきゃならない。 地上に出る。 雨が少し心配だった。 会社、じゃない。 お金は支払われるが雇用されるのとも違う。 謝礼という形で日報制だ。 事務所の雑用の次に仰せつかったのは。 先輩の女の管理だった。 「はい?」 ベルを押すと(中の女性らしき誰かが)応答した。 「お電話申しましたエドガーです。」
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