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「おはようございます」
「今日は日勤?エドガー」
「朝が早かったので」
事務所の時計は未だ、午前八時前。
会社では無いので朝礼等はない。
白っぽい朝の光が室内に差し込んでデスクを照らしている。
少し光がきついのでブラインドを閉める。
事務所付きの管理人がコーヒーを入れてくれた。
「飲み過ぎ?」
砂糖とミルクを遠慮したら悟られてしまった。
「手を出すと怒られるわよ」
「でしょうね」
コーヒーを飲みながらアリス・ドリアンのプロファイルを眺める。
過去の経歴が物語のように抹消済み。
偽装されたプロファイルには所属が記されているだけだった。
「第二の人生か」
笑うに笑えなかった。
事務所に来客のブザー。
こんな早くから珍しい。
「エドガー、来客よ」
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