晴れ間

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晴れ間

いや、最低だよね。自分の事だけど。面白くないものばかり無駄金費やして買ったは良いが使い捨てみたいなゴミの山できた。悲しくもないが、無益だった。僕は、モノが溢れすぎて逆に価値をなくしていることに気づいてしまった。そもそも、僕には必要なものなんて何もなかった。自分が特別なんだと思いたかったけど、そんなことはない。僕は浪費癖の激しいつまらない人間だ。いつも、我に帰ると、自分の虚しさに呆れ返る。くだらない時間が過ぎていく。虚しい時間。僕の中の満たされなさは、退屈さから来ている。つまらない世界になったものだ。僕は今が満たされているから、その中で生きることに安堵して何度この、ぬるま湯から出たいと詭弁を垂れただろう。実際は堕落していたい。この甘ったるい空間に甘美していたい。それなのに、それを願ったばかりに、退屈さを享受してしまったのだ。自分からは何も面白いモノは作れない。他人のものを見てもくだらない、飽きている。好きだった人も今では、つまらない玩具に見えて仕方ない。闘うことに嫌気が刺したのは、誰かの為に描いていて、他者が満たされるから。僕は自分をすり減らしてばかりだ。金にもならない先生をして、ナニが達成感があるだろう?くだらない。僕がくだらない限り、これから先、どんなに面白いと世間が褒め称えるモノが現れようが、ゴミに過ぎないんだ。嗤えるよね。僕の書いたものなんか誰も読んでない。そう、虚しい。自分が書くことで得られた喜びも、疲労が優れば、夢なんか、情熱なんか消えてしまう。僕はそんな時に、自分が優しかった時のこと、感謝された時の事を忘れがちになる。こんな僕みたいな人間に、言葉を返してくれる…その温もりが僕に生きる意味を教えてくれたんだった、その事を忘れていた。少し、笑えた。それだけで、無駄じゃなかった。一日だ。ありがとう、そう言える世界になって良かったな。そう、思った。
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