茜色のハナミズキ

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その時ぼくは話し込む、 それまでの独りの時間に。 思えば遠いハナミズキ、 週に一度のミーティング、 二人同士のオモテナシ、 笑顔絶えず笑い声。 移り変わる空の色、 前には悠々富士の山、 山の向こうは茜色、 星もちらほら月も出て、 祭囃子が聞こえてきそう、 二人にはそんな時間、 話絶えずに陽が暮れる、 カラスも鳴いたぼくたちも、 そろそろ家路また来週、 春夏秋冬この頃は、 瞼の奥から甦る、 遠い空に言の葉乗せて、 回想の中歪む空、 茜色のハナミズキに……
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