成瀬、感謝する

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成瀬、感謝する

 朝にパンを食べようとモアーリッチというパン屋に入る。 俺が選びに入ると一人女性がいたが何も気にしなかった。 「成瀬?」 女性は言った。 なんで俺を知ってる?と不審に向く。  美しい女が俺になんの用だ? 「成瀬、ちょっと変わった?」 俺は彼女を見つめ驚く。 なんであんたが? なんでモアーリッチにきてる? 「成瀬、幸せ?」 女が言う。俺は彼女を見てため息をつく。 「君のおかげで俺は幸せを知ったんだ、ありがとうな」 愛しい心と優しい気持ちが、感謝が心から溢れてきた。 「成瀬、嫌みじゃないよね?変わった?」 女は驚いた顔をする。相変わらず美しい顔で。 「嫌みに聞こえたらごめん、心から思ったんだよ」 俺は元恋人に言った。 パンを選び、彼女と言葉をかわす。 本当に感謝の言葉を伝え、彼女の幸せを祈るよと伝えた。 元恋人とは何もなくそのまま帰った。  パンを持ちアパートに帰る俺はカフェ巡りや食べ歩きにはまったありがたさを元恋人に思いながら。 ぽかぽかした気持ちで帰宅した。
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