82人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は席に戻り、ベーグルサンドを齧る。
若い子だったな。朝賀くんと同世代だろうか。
彼女の赤らんだ顔が、朝賀くんの照れた笑顔と重なる。
朝賀くんの鈴音さんへの気持ちは、憧れだろうか。それとも、恋だろうか。
年なんて関係ないよな、朝賀くん。
俺も鈴音さんに恋した時、そう思ったよ。
優しくされると期待しちゃうよな、朝賀くん。
俺もそうだったよ。
鈴音さんに出会った頃、カッコ悪いところばかり見られたのに、鈴音さんはずっと優しかった。
カッコいいと誉められるより、ずっとずっと心地よくて、安心した。
最初のコメントを投稿しよう!