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「妬かれるって、燃えるな。」
そうだね、と言いかけて、俺は黙り込む。
「ま、キラキラ佐々木にとっては、妬かれるのも日常茶飯事だろうけど。」
空になったコンビニ弁当を袋に放り込みながら香田が言う。
俺は香田を見つめる。
「ん?俺にはキラキラは通用しないぞ?」
不思議そうに言う香田の両腕をガッと掴む。
「うおっ!?なんだよっ!?」
「妬かれたことない。」
「は?」
「俺、鈴音さんにヤキモチ妬かれたことない。」
「知るかよっ!」
「愛されてないのかな?」
「知らねーよっ!」
香田が俺の手を振り払う。
「天下の佐々木様だろ。大丈夫だよ。」
呆れ顔で俺を見る。
「ちなみに、妬いて燃えたことはある。」
「なんの自慢だ?」
香田が苦笑する。
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