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「鈴ちゃんもそう思ってるかもね。」
「え?」
「佐々木さんと朝賀くんが似てるって。」
俺は、まじまじとおかみさんを見つめる。
「ということは、鈴音さんが朝賀くんを好きになっていたかもしれない。」
「どうかしら?全然違うタイプに惹かれることもあるし。」
「違うタイプ・・・。」
「恋なんて、どこでも、誰とでも、始まる時には始まっちゃうものでしょ。」
「不安にさせないでください。」
おかみさんが、あはは、と笑う。
「焼肉、まだ残ってるじゃない。食べちゃいなさい。」
そう言って、厨房に消えていく。
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