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「嘘、嘘。からかってごめんね。」
胸元でクスクスと笑う鈴音さんの頭を撫でる。
「今夜泊めてくれないと立ち直れない。」
「いいよ。」
「え?いいの?」
「うん。」
「水曜だけど、色々、するよ?」
鈴音さんが下を向いて笑う。
「いいよ。」
「立ち直った!帰ろうっ!」
俺は鈴音さんの手を引いて歩き出す。
笑いながら歩く鈴音さんの頬にキスをして「もうっ!」と怒られる。
よかった。いつも通りだ。
いつも通りがこんなに安心するなんて、年とったな、と苦笑する。
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